Hayashida S, Masaki K, Yonekawa T, Suzuki OS, Hiwatashi A, Matsushita T, Watanabe M, Yamasaki R, Suenaga T, Iwaki T, Murai H, Kira J: Early and extensive spinal white matter involvement in neuromyelitis optica. Brain Pathol 27: 249-265, 2017.

 

視神経脊髄炎の特徴とされる脊髄長大病変は灰白質優位に分布することが強調されてきた。一方で脊髄白質はこれまであまり詳細に検討されてこなかった。そこで、視神経脊髄炎の剖検例11例、脊髄長大病変を呈する抗アクアポリン4抗体陽性の視神経脊髄炎患者30例と多発性硬化症患者30例の高磁場(3テスラ)脊髄MRIを詳細に検討した。結果として、視神経脊髄炎では神経病理学的検討、神経画像的検討のいずれでも脊髄白質において前索に比して側索や後索の病変が多いことを明らかにした。また、神経病理学的に白質のみに孤立血管周囲性病変(isolated perivascular lesion)が存在し、側索と後索に多いことを見出した。孤立血管周囲性病変は灰白質には認めないことから、視神経脊髄炎では脊髄初期病変は白質から生じることが示唆された。加えて、神経病理学的、神経画像的に脊髄横断面で特徴的な形態を呈することを明らかにした(図)。

本研究は、2017年5月に「Brain Pahology」誌に掲載され、cover imageに採用された。

参考図:視神経脊髄炎における特徴的な脊髄横断面での病変分布。矢印は孤立血管周囲性病変。(Hayashida S, et al. Extensive white matter pathology of longitudinally extensive myelitis in neuromyelitis optica. Clin Exp Neuroimmunol 8:9-10, 2017.より引用)